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「チャンピオンシップの教訓」浦和・遠藤航、ACLへの誓い

日本代表で学んだこととACL

川崎戦、ベンチ一体となって戦うことを伝えたかった

 と、代表の話が長くなってしまいましたが、なんと言ってもACLです。準決勝、上海上港とのセカンドレグ、ホームでの一戦が明日に迫っています。

 前回の更新は川崎フロンターレ戦のファーストレグが終わったタイミングでした。初戦の1対3の敗戦は決して褒められたものではなく、準決勝進出の可能性は客観的に見れば限りなく低いものだったのだと思います。けれど、僕たちは逆転した。
(高木)俊君のゴールが決まった瞬間は、思わず駆け寄りましたが、ベンチでアップをしていた選手が次々と俊君に駆け寄り、抱きつくシーンはこれまでのレッズにあまりなかったものだと思います。僕自身、コンディションも良くなく、マウリシオをはじめとしたライバル選手の調子が良かったこともありスタメンを外れることになりましたが、ベンチでできることをしよう、と心に決めていました。

 

 喜びをベンチとピッチがともに分かち合えるようにしよう、というのはそのひとつです。日本代表やかつて所属していた湘南ベルマーレ、鹿島アントラーズやジュビロ磐田……いろいろなチームを見てベンチの行動がチームにもたらすものを感じていたからです。それが、ロッカーが隣で公私共に仲の良い俊君のゴールだったのでなおさら大きな喜びでした。実は前日から僕は「明日、俊君決めるよ、絶対」と本人に言っていました。それを誇りたいわけではないですが(笑)、久々のスタメンの俊君が、ものすごく気合いが入っていたのを見て何かを感じていたわけです(笑)。

 

 そして上海に乗り込んでのファーストレグは、はっきりとしたゲームプランで対応をすることができました。カウンターで2点目を狙っていたものの、アウェイゴールを獲得してホーム戦に持ち込むことができています。明日の試合、0点で終えられれば理想ですが、しっかり勝ちに行く。最初の1点を取りに行くことが大事だと思っています。

 思い出すのは昨シーズンのチャンピオンシップです。鹿島アントラーズとの一戦はファーストレグに先勝し、セカンドレグでも先制をしました。しかしその後のビジョンが共有できませんでした。あの二の舞だけは絶対にしない。

 上海上港に勝ってACL決勝へ。今シーズの不甲斐ない戦いを払拭するプレーを結果で見せたいと思っています。
【「なぜJリーグ王者になれなかったのか」浦和・遠藤航が振り返る2016シーズン】

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遠藤 航

えんどう わたる

浦和レッズ

1993年2月9日生まれ。神奈川県横浜市出身。

2008年に湘南ベルマーレユースへ加入すると、2010年には2種登録選手としてJ1で6試合に出場し1得点。翌年に、正式にトップチームへ昇格、主にセンターバックとして活躍する。各年代の日本代表にも招集され、リオ五輪を目指すU-23代表では主将を務め、リオ五輪代表出場権を勝ち取った。2016年シーズンより浦和レッズに移籍。



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